スケール:1/144
使用キット:バンダイ 1/144 HGFC ノーベルガンダム
第14回全日本オラザク選手権 一次通過!
2011年3月11日。
東日本大震災で、私たちRRMの活動拠点である福島県も大きな被害を受けました。
メンバーやその家族に死傷者こそ出ませんでしたが、地震による家屋の損壊、仕事への影響、原発事故による放射能の脅威等々、今までの生活とはガラリと環境が変わってしまいました。
被災者である私たちは、日々の暮らしに追われ、とても模型を作るような気にもなれず、ただ余震に怯える日々を過ごしていました。
時間の経過とともに、国内外の様々な方々から、復興支援の義援金やボランティアの活動の様子がマスコミで報道され、私たちは大きな感動と勇気をたくさんもらいました。
その中にAKB48の皆さんの姿がありました。
秋元康さんを筆頭に、被災地のためにたくさんの義援金と、チャリティイベントが行われました。
そして、被災地の急ごしらえのステージで笑顔で歌って踊る彼女たちに、私たちは大きな感銘を受けました。
そんな彼女たちに何か答えたい。
そして、私たちも普段の生活を取り戻さなければいけない。
そんな想いでこの企画を進行することになったのです。
何かAKB48にまつわる作品を、という事でいろいろ考えました。
毎年、チームとしてオラザクにディオラマを出品するのが、RRMの夏の定番イベントになっています。
オラザクという事で、「ガンダム」、「AKB48」という記号を持たせた作品として、
「言い訳Maybe」のジャケットを、1/144のノーベルガンダム12体を使って作ってみよう!という事になりました。
早速、チームメンバーに発表し参加メンバーを募り、県内メンバー7名、県外メンバー2名の計9名で制作することとなりました。
そして県外メンバーと制作方法を共有して一つの作品を作るという事は、今までにない新しい取り組みとなりました。
ベースとして使用する1/144のノーベルガンダムです。
プロポーション、可動、共に素晴らしいデキの好キットです。
ただ、デザインがセーラー服をモチーフとしていますので、そのデザインの変更をはじめとして、改修ポイントが検討されました。
1.セーラーカラーから、シャツカラーへ衿の部分の自作
2.合わせて、ジャケットラペル部分のスジ彫り
3.タイ、リボンの自作
4.ポーズに合わせた手の形状変更
5.膝部分の形状変更
6.かかと部分の形状変更
7.ブーツの紐の部分の自作
8.メンバーの身長差の表現(延長or短縮)
9.メンバーごとの髪型の表現
10.特徴的なポーズのメンバーは、そのポーズが取れるように改修
11.洋服のチェック柄とゴールドの縁取りの表現
12.アクセサリー等の自作
以上が改修ポイントとなりました。
軽い気持ちで始めたつもりでしたが、いざやってみると、キットの小ささもあり非常に難しい作業の連続でした。
そしてポージングと撮影。
前列メンバーは、それぞれ微妙なポーズになっていますが、そのポーズを取れるように制作されています。
また、密着感も大きなポイントとなりますので、そのあたりも十分配慮してポージングを行います。
こうしてすべての工程を終え、今回のオラザクに参戦となりました。
AKB48の持つ、国民的なアイドルとしての存在感や明るいオーラを表現したいと思い、制作から撮影までメンバー一丸となって本気で取り組みました。
ロボットであるガンダムと、生身の人間であるAKBの各メンバーの持つキャラクターの融合、
そしてロボットにもフィギュアにも寄らない独特の雰囲気を出すというのが大きな目標でしたが、なんとか達成できたと自負しております。
AKB48とその関係者のみなさん、そして震災復興に尽力していただいたすべての方々に感謝しつつ、今回の「PROJECT12」完成とさせていただきます。
PROJECT12 MODELER
RRMオラザクチーム2011
M’s
ハルウミ
maichi
プロフェッサーTK
カタナ
KAZUMA
ゆうメジャ
犬走 椛
J.J.