フリーダム バンダイ 1/100 MG フリーダムガンダム使用 制作・文 : J.J. |
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☆ 今回のお題はSSED&DESTINY。最終話に向けて盛り上がる旬ネタです!その中でもやっぱりフリーダム!DESTINYになっても主役機以上の扱いですから。歴代のガンダムの中でも一番のお気に入りです。さすがに人気の機体なんで、スケールや種類も豊富ですが、ここは迷わずMGをセレクト。またあまりいじるところはなさそうですが・・・。 ■ キットのチェック 前回のリックディアス同様、仮組みはパス。ヤル気がないんぢゃありませんよ。ネットモデラーの利点を活かして、いろんなガンプラサイトを見てみると、素組みのフリーダムはたくさんありますし、どこがいい、悪いの評価も得られて一石二鳥!早速サイトを検索してみました。 え〜どれどれ・・・顔がかっこ悪い、胴が長い、バランスが悪い、etc・・・。いろいろあるようですが、ぼくの印象では、1/100や1/60と比べるとスラッとしてバランスはいい感じに見えます。胴も長いかなぁ?顔も特に変なところもないし。定番のアンテナのシャープ化と、エッジが立って見えるように削るか塗るかでだいぶ雰囲気が変わりそうです。それにしてもみなさんとても上手に作ってますね〜、なんて、そんなところにミョーに感心しつつ、ヤル気充分です! で、どこをいじるのかって? スミマセンっ!今回も素組みでいかせていただきます。その代わり塗装は凝らせますのでっ! ■ 製作開始! まず、最小単位の部品は接着してしまいます。MGシリーズだと、後になってもバラす必要がない部分のことですね。 そして、素組みと言っても、100%じゃあまりにもなんで、簡単な後ハメ加工はしときます。 下の写真のパーツは腰のレールガンの接続パーツです。下のように加工すると後ハメができます。同様に、バラエーナ(羽についてる銃)の白、赤、黒の部分も後ハメが簡単です。 それと、ビームライフルの銃口にはスリットを入れておきます。 ■ フレームの制作 パーツ多っ! どこにこんなに使うんだろ?と思うほどパーツが多い。特にフレームのパーツ(グレーのヤツ)はかなりの量です。 完成後にフレームがちょっとでも見える部分は全部ゲート処理をして塗装しないといけません。 また、フレームといえども、合わせ目が見えるところにくる場合は合わせ目消しもします。(銃と股のパーツ) 完成写真を見てみると、ちょっとちょっとですが、やはり見えますよね、関節。1個1個見えるかどうかチェックするのが面倒なんで、全部塗装しちゃいました。 写真は合わせ目処理まで終わったパーツと一緒にサフ吹きまでやったところ。これから「フレームの色」に塗装しますが、実際はこの倍以上の数がありますから、結構な作業量になります。面倒な作業なんですが、やるのとやらないのとでは仕上がりに格段の差が出ます。 ■ パーツの下ごしらえ フレームが終わったら、表面パーツのゲート跡、ヒケの処理をします。このキットに限った事ではありませんが、本来消さなければならない合わせ目にスジ彫りがしてあって、合わせ目消しをしなくてもいいようになってるパーツあります。これはホントに助かります。しか〜し!せっかく気の利いた細工をほどこしてあるパーツにかぎって、そのスジ彫りのキワにゲートが付いています。パーツ の縁が微妙に段になっているパーツなんかは、その段のド真ん中にゲートが・・・。気軽にパチパチやってるととんでもない事になりますから、ゲートカットは慎重にしないといけません。ゲート跡の処理も同様で、スジ彫りや段を壊さないように、もし壊してしまったら再生させないといけませんから、かなり神経を使いました。 もちろん定番のアンテナ削りも初挑戦。(初かい!) 難しいとか面倒だとか聞いてましたけど、ホントに難しいですね。気をつけるのは中央のラインを常に気にしながらやるとうまくいきます。 棒ヤスリを使って大まかにガリガリ削ってみました。 元のカタチではアンテナの先端は多角形になってたんで、それを残しながらシャープになるように削ったんですが・・・。 説明書のイラストを見ると、先は針みたいに尖ってますし、あるお方(かなりの上級者)から「もっと尖らせたほうがいいよ」と、アドバイスをいただき、さらに削っていきます。 うっかり力を入れると、中央のラインが曲がりますから注意です。また、ペーパーをあてるとエッジがダルくなるんで、棒ヤスリで削った後はデザインナイフで仕上げてみました。黄色い方も同様です。なんかモールドが入ってましたが消しちゃいました。 ■ 塗装 下ごしらえを終わらせて(長かった・・・)サフを吹きます。 グレーとブルー系のパーツには通常のサフを、白、赤、黄のパーツにはホワイトサフを吹きました。ホワイトサフは今回初めて使いましたが、なかなかの隠蔽力で良好です。白いパーツに吹くとわかりにくいんですが。 今回の塗装でのポイントと試みは、 @ グラデーションをかけすぎない 前回のリックディアスで初めてグラデーション塗装にチャレンジしたんですが、調子に乗ってやり過ぎたんで、今回は多少控えたカンジにしようと思います。あんまりやると古臭くなっちゃいますから。ただ、羽類など背中にかなりいろいろくっついてるんで、これらは多少キツメにして全体の見え方に奥行きが出るようにします。 A 全体のトーンを暗くせずに、なおかつオモチャっぽくならないカラーリング これも前回の反省。兵器っぽくしようとしすぎて全体的に暗めの色調にしました。それはそれでなかなかよかったんですが、原作の色調とはかけ離れた感じでした。今回はもう少し明るくして設定に近づけるようにします。 B SGK(リックディアス製作記事参照)を進化させる 前回唯一の収穫だったSGK。その効果は見てのとおり、薄い塗膜でキレイにグラデーションがかかり、なおかつ発色もいい。今回はこのSGKを進化させて、より自然で鮮やかな色を表現する。 以上3点です。 ■ ベースグレー SGKのために今回はベースグレーを3色調合しました。ベースグレーTは通常のヤツで、グレー、ブルー系の下地と、銃やフレーム部の塗装に使用します。ベースグレーUは茶系の下地を作ります(じゃあベースブラウンじゃん)これは、赤や黄などの暖色系の下地。ベースグレーVはTより少し明るめのグレーで、白い部分の下地として使用します。 で、次は赤いパーツに白いサフを吹き、ベースグレーUを吹いたところ。 そして白い部分。白のパーツに白いサフを吹き、ベースグレーVをふきます。 このベースグレーを吹くときについでに裏が見えるパーツの裏(上の腰アーマーの裏など)も一緒に塗っておくと効率がいいですよ! ■ 色を乗せる ベースグレーを吹き終えたら、色を乗せていきます。 白はホワイト100%、赤い部分はスーパーイタリアンレッド100%、胸部など黒っぽい部分は、パープルとブラック6:4くらいで混ぜて、シルバーを少々。青い部分は、コバルトブルーに、インディブルーとブルーを足したものにメタリックブラックをさらにプラス。なんとんくフィーリングで作りました(こればっか)が、オリジナルです。 これらのカラーを吹いていくんですが、前途のように、グラデーションがきつくならないように注意しながら吹きます。SGKを施したパーツは、このエッジ部分の見え方の調整も簡単。面倒な作業の見返りはかなりのものです。 ■ 顔とマスキング地獄 羽の黒い部分と青い部分の境目、ここは塗装後にマスキングして、焼鉄色を吹きましたが、この部分のマスキングがかなり大変。オマケに同じ作業を4回もやらないといけません。 それと、このキットで難しいのは「顔」です。後ハメにしないでやりました。 まず、目の部分は、付属のシールを目の大きさジャストに切り抜いて貼り付けます。これをマスキングテープ代わりにして、グレーを吹き、裏側は白を塗ります。乾燥後にシールを剥がしてクリアーイエローを乗せてあります。 そして、このアタマは、パーツが前後で分割されているんですが、ちょんまげと耳はそのままでちょんまげと耳の間は合わせ目消しをしないとなりません。 作ってから塗れるか心配だったんで、最初に前のパーツのひさしと頬の内側とキワを塗ってから接着し、顔(目、鼻、口、アゴ)をマスキング。その後で合わせ目を消して塗装しました。 こうやって文にすると簡単ですが、やるとかなり面倒な作業です。 ■ 仕上げ 塗装が完了したら、デカールを貼るんですが、キットに付いてるデカール、なんかサイズがイマイチじゃないですか?複数のパーツにまたがって貼るヤツとか、斜めにしないと貼れないヤツとか・・・。今回はデカールはパスして、ちょっとだけ光沢をおさえた(半光沢よりはツヤがある)トップコートを吹きます。 スミ入れは、白の部分にはダークグレー、他の部分は黒で入れてあります。 すべての工程を終えてふと振り返ると3ヶ月もかかってしまいました。かかりすぎですね・・・。 仕事がかなり忙しかったのもありますが、8月後半から9月前半まで、夜になると雨、の日が多くてなかなか塗装ができなったんです(言い訳) しかし組みあがったキットをよく見ると、やっぱりフリーダムってかっこいいですねぇ。 MGはこれで2作目ですが、完璧な設定がわからないんだったら、下手にキットに手を入れずに、きれいに塗ってきれいに仕上げる事に徹することが近道かな、と思いました。 背中の羽が重すぎて自立しないのは愛嬌ですね(笑) さて、次はオラタコに向けてまたAT作ります!どんな「オラ」にしようかな・・・。 ではまたっ!!! |